【ゲートの膠着】について
リーファの追い切り診断所 - にほんブログ村

皆様お疲れ様です🙇

元JRA美浦トレセン調教助手のリーファです😊

先週の日曜日の競馬でゲートの内で膠着状態になってしまい競走中止をしてしまった馬がいましたが、それについて僕の個人的なお話しを少ししたいと思います。

少しの間お付き合いください😉

 

【ゲート内の膠着について】

ゲート内で馬が膠着してしまうと騎乗者は手も足も出ない感じになってしまいます。馬の性格にもよりますが、馬によっては震えが止まらず怖がったり、或いは気が動転して後ろにひっくり返ったりする場合も有りとても危険な状態になります。基本的に馬は集団性のある動物なので、周りの馬がゲートを出て行けばツラレて出て行くのが通常ですが、膠着する馬は周りに関係なく自分の世界に入り、頑として出ようとはしません。この前のレースの場合だと個人的には1回出して気持ちを切替えてから、もう1回ゲートに入れた方が良かった気はします。ただ発走委員とジョッキーの間でどのようなやり取りがあったかはわからないですが、ゲートに関しては発走委員の判断になるので難しい判断だったとは思います。問題は次に出走するまでの調教法や気持ちの立て直しが大変だと思います。一旦放牧してリセットするのか、それとも在厩のまま調整して再試験に向かうかはわからないですが、いずれにせよ厩舎スタッフは苦労すると思います。何故なら?精神的に追い込まないように調教をしながら、追い切りもこなさなければならないので凄く大変になります。滅多に競馬の日にゲート内で膠着する馬はいませんが、調教で苦しがって動かなくなる馬やゲートから全然出て行こうとしない馬は、必ずどこの厩舎でも何年かに数頭はいるのでこの前の事案は他人事ではないと思います。ある程度兆候がある馬の場合だと対処の仕方もありますが、昨日まで全くそんな兆候がなく急におかしくなる馬もいたりするので本当に競走馬は難しい生き物です。とにかく焦らず落ち着けながら調教するのが一番ですが、狭いトレセンの中であれだけの頭数が調教してるとリラックス出来ない場面もあり精神的にきつくなる時もあります。競馬になれば更に緊張感が増すのでジョッキーも大変だと思います。今回のゲートの事案は頻繫にある事ではないですが、僕の記憶の中でゲート事件と言えばラガーレグルスです。気になる方は調べて見てください。

【最後に】

ゲートに関してもそうですが、まだまだ競馬の見えない部分やトレセンの中での事を知らない方が多いと思います。この先も今まで経験した事や体験した事を自分なりに発信していきたいと思います。
※上部にある人気ブログランキングのフォロー及びTwitterのフォローしてもらえると嬉しいです😊😍

 

おすすめの記事