【調教師の主な仕事内容】後編
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皆様お疲れ様です🙇
元JRA美浦トレセン調教助手のリーファです😊
調教師の主な仕事内容について前編で色々とお話しましたが、今日は先週の続きの後編をお話したいと思います。前編では、馬の入れ替えまでお話したので今日は調教助手、厩務員との仕事からお話したいと思います。前編を読んでない方は前編も合わせて読んで貰えると嬉しいです😍。(書いてある内容は僕の経験した事と個人的見解ですので、よろしくお願いいたします。)

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新人厩務員安住真治が慣れない美浦トレーニングセンターで奮闘する物語。第一話はこれから担当する馬に不安を抱えながら、仕事に慣れて行く姿をリアルに描いた所で...😁第2話はいよいよベールを脱ぐ担当馬との日々が色々描かれています。

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調教師の主な仕事内容

※馬の調教メニューを考える
※馬主さんとの連絡
※出走レースの計画
※馬の入れ替え
※調教助手、厩務員との仕事
※従業員への指示
※手続き等の事務仕事
※競馬の臨場業務
※調教師会等の会議や会合
※牧場やセリに行く

 

※調教助手、厩務員との仕事(従業員への指示)

従業員への指示も同じ内容なので一緒に説明していきたいと思います。自分が長く競馬場で働いて来て調教師が一番苦労するのがスタッフとの関係性じゃないかと個人的には思います。この部分は普通の会社と同じで、人間同士の付き合いになるので難しい所もあると思います。特に新規で調教師になると夢と理想が高いので従業員との温度差もある場合もあります。理想とする仕事内容が調教師にもあり、それをどう指示して伝えるかが難しく悩むと所でもあります。ベテランの厩務員さんになると固定観念があり新しいモノを受け入れられないタイプの人もいるのでそこもネックになる時があります。特に調教師と調教助手の関係牲は凄く大事で、調教助手が主に調教に乗り、そして調教師の右腕となり事務仕事等をする場合が多いからです。正直調教師と調教助手の仲が良くないと厩舎全体の雰囲気も悪くなる場合が多いと思います。個人的に理想とする厩舎は馬の為なのは当たり前ですが、如何にこの調教師の為に頑張れるかが大事であり、人の為に頑張ろうと思って仕事が出来れば良い仕事もでき、厩舎全体も同じ方向に向いて仕事ができるような気がします。ただ現実的には全厩舎がそうではなく、調教師さんも苦労してるのが現実ではないかと思います。

 

 

※手続き等の事務仕事

何かにつけて手続きが必要になるのが競馬場です😱。馬主さんへの預託料の請求書作り、馬の入厩退厩の手続き、レースの登録、馬名登録、ローカル競馬の出張届け、翌週のレースの特別登録、クラシックの五大登録、乳酸値の測定の申し込み、エコー検査の申し込み、馬房等の修理の申し込み等数え切れない程事務仕事があり、これを調教師一人でやるにはかなりの労力だと思います。大概の厩舎では調教師と調教助手で分担して手続き等の事務仕事をしてる所が多いと思います。ここでもやはり調教助手との関係性も大事であり上手くコミュニケーションが取れていないとお互いに事務仕事が抜けたり、情報の共有が上手く行かなく手続き等が遅れる場合も出て来ます。ただ単に調教をしご飯を食べさせていれば競馬に使えると思ってる競馬ファンも多いと思いますが陰には沢山の事務仕事や手続き等の仕事もあると言う事を知ってもらえればと思います。

 

 

※競馬の臨場業務

簡単に説明すると自分の厩舎の馬がレースに出走してる時は競馬場に行き、馬を管理する仕事です。余程の理由がない限りは競馬場に行って責任者として立ち会わなければならないです。複数の競馬場で管理馬を使ってる場合は他の調教師さんや自分の厩舎の調教師助手に臨場業務をお願いする事になります。レースで審議や事故があった場合等も代わりの調教師さんや調教助手が対応する事になります。土日で違う競馬場で使ってる場合は移動距離も長くなる事もざらです。因みに調教助手が臨場業務に行く場合はちゃんと出張手当てが出ます😊。

 

 

※調教師会の会議や会合

調教師さんは一般社団法人日本調教師会に所属しており、そこでの会議がけっこうあり特に役員になるとかなり忙しいイメージがあります。特に春になると春闘があり厩務員の労働組合との話し合いがあり徹夜になる事もしばしばです。各厩舎で厩舎内のルールや決め事は色々とありますが競馬場全体での決め事やルール等を決めたりする場合も会議が開かれます。調教師会の主な仕事内容等を詳しく知りたい方は日本調教師会のホームページを見ると良いと思います。

 

 

※牧場やセリに行く

これは色々なパターンがあります
・育成牧場に放牧してるやデビュー前の馬をチェックしに行く
・北海道の牧場にいって素質馬を探す
・馬主さんに頼まれて馬を見に行く場合もある
・セリに行く(国内、海外)
・放牧先で怪我や事故があれば見に行く時もある
牧場やセリに行くのは営業も兼ねてるので厩舎運営には欠かせない大事な仕事の一つです。

 

 

【最後に】

前編後編と2回に分けて調教師の主な仕事内容を説明して来ましたが仕事内容は多岐にわたり、人間関係も大事になって来る仕事で気苦労も多い仕事だと思います。東西で200前後の厩舎がありますが簡単に言えば200の会社が存在するという事です。200も会社があれば様々な会社があるわけで、働きやすい厩舎もあれば働き難い厩舎があるのも現実的な話しです。ただ喜びもある仕事で馬が勝った時は嬉しいですし賞金もバシッと入って来ます😘因みに調教師は賞金の10%が取り分です👌

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