【長距離馬】について
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皆様お疲れ様です🙇

元JRA美浦トレセン調教助手のリーファです😊

ちょうど今週は長距離戦の阪神大賞典があるので長距離馬のお話を簡単にしていきたいと思います

色々な角度から競馬に興味を持ってもらえればと思います😍

※個人的なお話ではあるので、その辺はご了承ください🙇

 

【長距離馬のちょっとしたお話】

基本的に長距離戦に強い馬は遺伝性が強く、体も短距離馬と違い筋肉の質や筋肉のつき方に違いがあると思います。体型的には細長いシルエットの馬が多くストライドも短距離馬と違いピッチ走法ではなく可動域の広い走りをする馬が多いです。
では厩舎に馬が入厩して来た時に長距離が向く馬か?向かない馬か?をどう判断し、使いわけて行くかを説明して行きたいと思います。先ず厩舎に入って来た時に馬の体型、血統は勿論見ます。この血統なら長距離かな?とかこの体型は短い所が向いてそうだなとか思い描きながら調教をしていきます。最初は全くスタミナがなく直ぐにバテてしまう馬もトレーニングを積んで行くうちにスタミナがついて来て走れるようになる馬も多いので適性を探るには少し時間もかかります。また性格などを含め思ってたイメージと違う場合もあるのでそこも難しい所です。
調教をして行く上で大事になって来るのが各厩舎の基本的な調教スタイルです。調教方法はある程度、各厩舎で確立されてるので基本的には短距離馬も長距離も同じようなトレーニングを行って行きます。その過程で乗り手の感触や馬の性格を見ながら距離適性を見抜いて行きます。更に追い切りを重ねて行くとスタミナがない馬、スピードがない馬、バテはしないがワンペースの馬、めちゃくちゃ瞬発力がある馬など、ある程度能力がわかりそこから距離適性を見抜いて行きます。勿論レースの選択は馬主さんと調教師さんで話し合って決める事になりますが、調教師とスタッフ又は追い切りで乗ったジョッキーの意見を参考にして新馬戦のレースなどは決めて行く事が多いと思います。ただ競走馬は生き物なので実際に競馬を使って見ないと本当の適性はわからないので、使いながら探って行く事も多いと思います。
馬のトレーニング方法も人間のトレーニング方法と同じで、長距離を走る馬はマラソン的な調教方法を取り得ながら行うのが個人的には良いのではないかと思ってます。追い切り以外の日に長い距離を走らせたり、角馬場の周回を多く乗ったり、追い切りを長めからやったりと色々と工夫しながらトレーニングしてる厩舎もあります。ただ先程も言いましたが、各厩舎で基本的な調教方法が確立されてるので長距離に強い厩舎と短距離に強い厩舎にある程度分かれてしまう傾向にはあると思います。長距離戦は折り合いがポイントになるので短距離向きの調教をしてるの厩舎は、折り合いをつけて長く走らせる調教をしてないので長距離戦は不向きになります。各馬にあった調教を行えれる厩舎が一番良いですが、調教師さんの仕上げ方やその馬の適性の見抜き方が色々と違うので、現実的には試行錯誤しながら調教し距離適性を探っています。
あと追い切りを見る上で長距離戦に大事なポイントを一つあげるとしたら、やはり折り合いだと思います。折り合いがついてるかついてないかを見るポイントは何箇所ありますが、乗り手のフォームと手(拳)の位置に注目すると良いと思います。簡単に言うと拳が上に上がっていると馬の頭を上げながら抑えているので折り合いに苦労してる事になります。
最後に長距離戦は折り合いも含めジョッキーの駆け引きと腕がかなり重要な要素になると思います。
今週の阪神大賞典をちょっと違う角度から見るのも面白いかと思います。

注意 リーファの追い切り診断所では追い切り映像がない馬は診断してません。何故なら?追い切りは時計も大事ですが時計以上に乗り手の動きや馬の動きが重要なので映像がない馬は診断してません。他のブログやTwitter等で映像がない馬を見解している人がいますがJRAレーシングビュアーやグリーンチャンネルで映像確認できる馬には限りがあり、追い切り映像がない馬を見解してる有料サイトやnoteには根拠がないものと自負しております。

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