【賞金の配分】について
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皆様お疲れ様です🙇

元JRA美浦トレセン調教助手のリーファです😊

馬券には関係ないお話ですが、興味ある方は多いお話だと思います

ちょっと踏み込んだお話にはなってると思います🤣

 

 

【賞金のお話】

パンサラッサがサウジカップに勝ちとてつもない賞金を獲得し話題になり、賞金について興味を持たれた方も多いと思います。
サウジカップは日本の配分の仕方と違いジョッキーと担当者も10%の取り分となってました。通常日本の競馬はジョッキーと担当者は賞金の5%が取り分なので倍貰える事になり凄い金額になりました。
基本的な日本の競馬の賞金配分は馬主80%調教師10%騎手5%厩務員5%となっていますが、今日は厩務員さんの5%の賞金に注目して深掘りしていきたいと思います。
厩務員(世話だけをして調教は乗らない)或いは持ち乗り助手(世話をしながら調教もする人)は2頭の馬を担当し、その馬が稼いだ賞金の5%が自分の取り分になります。勿論基本給プラスのお話です。最近の厩舎はこの5%の配分方法が特殊な厩舎が多く色々なケースがあります。この5%を全部貯めて全員で分け合うオールプール制の厩舎や、5%の内3%を担当者が貰い残りの2%をプールして全員で割る厩舎など、厩舎によって配分の仕方が色々と細かくなってます。何故?普通に担当者が5%を貰わずプール制にしてるかというと、一昔は自分が担当してる馬だけをやってれば良いと言う考えが強く、他の人の担当馬はお金も入らないので関係ないという考えがあり、言い方は悪いですが自分勝手な厩務員さんが多く厩舎にまとまりがなかった厩舎も存在していました。又その厩務員の担当馬が放牧に出ていて厩舎に入れたくても担当者の空きがないと馬も入れられないと言う悪循環になり調教師としてはマイナスな部分が多く不都合でした。それを解消する為に賞金のプール制を導入している厩舎が多く、調教師としてはいつでも放牧してる馬と厩舎にいる馬を入れ替えが出来、尚且つ出走回数も増え馬主さんにもメリットがあり賞金も稼げるようにもなります。プール制を導入することにより厩舎全体で全部の馬を見てチームとしてやって行くという表れにもなります。ただプール制は良い事ばかりでもなくプールしてる事により全員が同じくらいの仕事量をしなければ不平不満が生まれた人間関係がぎくしゃくして来る場合もあり、難しい所もあります。今でも5%を担当者が貰う厩舎もありどちらが良いかは、厩舎によって違うと思いますが、普通に5%を担当者が貰ってる厩舎は厩舎内での経済格差は凄くありこちらはこちらで難しい面もあります。個人的には厩舎全体でチームとしてやって行った方がメリットが多く馬の為にもなると思ってます。
具体的に稼ぎを知りたければ調教師の獲得賞金を調べれば、おおよそのスタッフの稼ぎはわかります。例えばJRAのホームページに出てる調教師の総賞金が1年で8億円だとします。この場合は調教師の取り分が10%なので調教師の収入は8000万円になります。厩務員又は持ち乗り助手の稼ぎは取り分が5%なので全員で稼いだ金額は4000万円になります。これを10人で割ると1人辺り平均400万の賞金になります。1年の最後に計算すると具体的な金額がわかるので興味ある方は計算して見てください。ただ先ほども言いましたが配分方法は厩舎によって違うので飽くまでも平均的な金額ですので宜しくお願いします。
この前のTwitterのスペースでもお話しましたが、不思議と友達の関係性は厩舎の順位とか稼いでいる賞金に関係なく付き合っています。
また、近いうちにトレーニングセンターを舞台とした漫画も配信(有料)するのでよろしくお願いします🙇😍。
少し下世話なお話になりましたが、色々な角度から競馬に興味を持っていただければと思います😉。

 

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