【エフフォーリアの輸送について】
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皆様お疲れ様です🙇

元JRA美浦トレセン調教助手のリーファです😊

京都記念に出走するエフフォーリアが長距離輸送の競馬だと結果が出てないと言う事で、今回は水曜日に追い切りを済ませて木曜日に栗東トレセンに入り金曜土曜日と栗東で調教をし、日曜日の当日に阪神競馬場に向かうプランのニュースがヤフーニュースで流れてました。ヤフコメでは色々な意見やコメントが出てましたが、何個か気になったコメントがあったのでそれについて僕の個人的な見解と意見を述べたいと思います。少しの間お付き合いください🙇

 

【コメントについて】の見解と意見

1つ目

『こんな事するなら早くから栗東滞在して競馬使えば良いんじゃないのか?』という意見がありました

これについては一時その答えは間違ってないはないと思います。ただ僕の経験からすると体質に弱い馬やどこかに不安を抱えている馬が滞在する場合に、問題になるのが獣医さんの問題です。いつも美浦で診ている獣医さんが見れなくなってしまい、この場合は栗東にいる開業医かJRAの獣医さんがかわりに見る事になります。人間もそうですがいつも見てるお医者さんの方が病状や体の経過等を把握しているので異変にも早く気づく事が多く早期発見にも繋がります。それと同じように競走馬もいつも診てる獣医さんの方が、その馬に合った治療ができ担当者ともコミュニケーションが取りやすい利点があります。あとは慣れた環境で調教をした方がリラックス出来る馬もいたりするので栗東滞在が逆効果の馬もいたりします。もう一つは調教師の目の届く所で調教が出来る利点があります。

※補足 裏話になりますが競走馬も獣医さんとの相性があり担当する獣医さんによって厩舎の成績や馬の成績が変わる場合があります。その他長期滞在だと出張費もかかり人件費も高くなります。

 

2つ目

『ノーザンファームしがらきで調教してから栗東滞在すれば良いんじゃないの?』こんな意見もありました

基本的に関東馬は栗東の検疫厩舎には入れないと思います。もし裏ワザを使うなら期間限定になりますが、ノーザンファームしがらきから只今開催中の小倉競馬場の検疫厩舎に入れてから栗東滞在させるという奥の手があります。ただこの場合だと小倉競馬場に1回行かなければならないのでリスクは高くなると思います。

※補足 金額はわかりませんがノーザンファームしがらきから小倉競馬場までの輸送費もかかるので経費もかさみます。

 

3つ目

『調教後ノーザンファーム経由で行けたら良いのにね』

これについては、追い切り後に牧場に行ってしまうと、その週の競馬には使えなくなります。何故なら?牧場からトレセン或いは各競馬に入厩してから10日以上連続でトレセンか競馬場で過ごさないと競馬には使えないというルールがあるので、追い切り後に牧場に出してしまうと10日ルールに当てはまらなくなるので競馬には使えなくなります。

※補足 次の週の土日に競馬に使いたい場合は最低でも前の週の水曜日には検疫厩舎に入らなければなりません。

 

【最後に】

様々な意見がありますが、ルールがある中で陣営が最も良い策と思って立ててるプランだと思うので、何とか良い方向に向かって行って欲しいと思います。あとはいつも言うように阪神競馬場の関東馬の出張馬房は道路が近く、駅から競馬場に向かうファンの声が丸聞こえで決して良い環境とは言えないです😭。ドウデュース対エフフォーリアに対抗できる馬はいるのか?凄く楽しみな一戦です。最終追い切りもキッチリ見て行くのでよろしくお願いいたします🙇。
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